彫刻したアクリルに色入れをしてみよう

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色入れのメリット

色を入れることで彫り込んだ部分が目立つようになります。彫った穴に塗料を入れるので、しっかりと色が入ります。こすれて色が削れることもほぼ無くなります。
通常のプリンターでは表現が出来ない、特殊な金や銀、蛍光や蓄光などの塗料を使うことが出来ます。

作りたいものを決める


作りたいものを決めてデザインデータを作成しましょう、彫刻したい部分を黒で塗りつぶします。同時にカット用の線の作成をします。文字やイラストに沿ったカット線を作りたい場合は、パスのオフセットを使うと簡単に作成ができます。

今回は表札を作成します

材料を用意する

彫刻する材料を選定しましょう、自分の作りたいイメージに合わせて選びます。
・透明アクリル
・カラーアクリル
・蛍光アクリル
・ミラーアクリル
・木材

表札には、3mmの透明アクリルを使用しています。

彫刻をする

レーザー加工機で彫刻をします。

材料の切り出し

材料を切り出します。

レーザーの強さと速さを加工材料に合わせて調整します

簡易ジグの作成

MDFに材料の置く場所をマーキングします

切り出した材料を置く

マーキングに合わせて材料を配置します

彫刻をする

彫刻が完了しました、位置のズレもなく良い感じの仕上がりです

レーザー加工機を持っていない場合

時間貸しのサービスを利用する

レーザー加工機を貸してくれる場所に行き、レンタルして彫刻をすることもできます。例えばカインズホームの一部店舗では、レーザーを30分2500円で利用できるサービスを提供しています。他にも「レーザー加工機 時間貸し お住いの地名」で検索をすると、見つけることが出来るかもしれません。

エンジェルプリントでも彫刻できます

透明アクリル3mm限定ですが、エンジェルプリントではレーザー彫刻のA5サイズ詰め放題販売してます。材料代、加工費込みで3000円で販売しています
もしもご興味あればご利用ください

レーザー彫刻 / A5詰め放題

※表面に彫刻する場合はデータの反転が必要ですのでご注意ください。

上記商品は色を入れずそのまま使用することを想定した商品です。
なので裏面から彫刻をしています
念のためデータ入稿時にはメールに色入れ用と記載をお願いします

塗料も選びます

今回はシルクスクリーン用の油性インクを使用してみました
扱いが簡単で入手しやすいアクリル絵の具もオススメです

表面をきれいにする

彫刻をした後、削りカスが残ります。色を入れる前に表面をエアダスターなどできれいにします。私は簡易的にカメラ掃除用のハンドブロアーを利用しました。
歯ブラシで取り除いてもいいかもしれません。

塗料を入れる

堀った部分に筆などで塗料を入れます。すき間なくしっかりと塗りました。塗り終えたらアクリルのハザイを利用して余分な塗料を取り除きました。プラスチックのヘラの方がもっと使いやすいかもしれません。
しっかりと塗料を取り除いておくと乾燥後にマスキングテープがはがしやすいです。

乾燥させる

シルクスクリーン用の油性インクは乾燥に一日かかりました。
もしも塗料が乾いていない場合、きれいにはがせずに、乾いていないインクで汚れて失敗するので注意しましょう。乾燥後はインクが痩せるので分かりやすいです

アクリル絵の具の場合は乾燥が早く1時間ほどではがすことが出来ました。

マスキングをはがす

テープや爪でこするとはがせます。
テープを使ってこまかな部分のマスキングを剥がそうとしたら、塗料が剥げてしまったので注意してください。

仕上がりイメージ

裏面のマスキングもはがして完成です